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大震災

上京する予定を一日延ばした事で 今回の地震には合わずに済みました。
現地の惨状が放送されてからは テレビの前から動くこともできず、ただただ時間ばかりが過ぎていきました。
とても練習する気になどなりません。
直後は連絡がとれず心配した親戚・知人は皆無事。
普段と何も変わらず平穏に過ごす事ができている自分は、このままでいいのだろうか? 被災した方々の為に一体何が出来るのだろうか?
幸い暖かかった昨夜は、暖房をつけずに過ごしました。
毎日何となく車で行っていた買い物はやめて、昨日はあるもので食事を済ませました。ガソリンも足りなくなるとか…
いつもは車を使う場所に 今朝は歩いて往復しました。
これからはもっと賢く頭を使って生活していかなければ。
大きな行動を起こさずとも、自分なりの心がけ次第で それが今回被災され困っている方へ少しでも還元されるものと思います。

こども教室終了

4回目の「ちの伝統文化子供教室」成果発表会が終わりました。
立派な檜舞台で、ちの市民館スタッフ総出の協力により、今年の子供たちも 精一杯の姿でやり遂げてくれました。
いつも一緒の悠さんと桃香さんは 昨年に引き続き2回目で、難しい花見踊に挑戦しました。
今年初参加の ありささん・瑞希さん・楽々さん・理帆さんは、課題曲をしっかり弾けるようになり、唄でも大きな声が出せていました。
毎年参加してくれているがんばりやの岩崎君、4年間の積み重ねの成果で、今年はすっかり安定した演奏が出来るようになりました。
そして、同じく毎年参加し 殿(しんがり)としていつも頼もしく頼りにしていた宮下君、実は受験の最中という状況にも拘わらず、立派に本番を務めてくれました。
初めはあどけなかったこの少年達が、4年の間に今では見上げる程の立派な体躯の中学生となりました。
一年ごとに私達の前に現れ見せてくれる二人のその成長ぶりを眺め、感慨一入の思いの私でした。

蔭で支え手伝って下さった市民館の方々、子供たちの意欲を支えて下さった保護者の方々、皆さんありがとう。

あけましておめでとうござます

うかうかしてる内に年が明けてしまいました。
昨年は、1月に「超和楽梢花繚乱vol1」で幕を明け、いつものように「桜の会Ⅳ」、夏には馬生師匠の落語の出囃子も経験し、秋には念願の東京京橋でライブ、長野ではこれも初の屋台に引き回されての祭囃子体験、伊那の井月さんとの出会い… 新たな糸がまたつながりました。
蔭になり日向になり支えて下さる方々のお気持ちに応える音楽を 今年も大事に紡いでいきたいともいます。

大型紙芝居

光前寺の秋のお開帳の期間中にと考えられた 大型紙芝居の光前寺公演をお手伝いしました。
日ごろから仲良くさせていただいている伊那の「でんでんむし」の方々演ずる「早太郎物語」の伴奏に、私のオリジナル・狂言版早太郎の音楽をアレンジしての演奏です。
大型とは言えそこは紙芝居、その雰囲気も大事と 光前寺の軒先をお借りしての披露ということで、お天気が一番の気掛かりでした。
幸い比較的暖かい陽気となり、たくさんのお客様と どこを見ても目も眩むような見事な紅葉に囲まれての公演に一同大感激の一日でした。
「でんでんむし」の皆さんのチームワークに感嘆し、私もその一員として素晴らしい時間を共有させていただいた事に感謝しています。

池泉堂文化サロン

昨日は十六夜、お月見をしながらお筝の音色を楽しもうと企画された地域の皆さまの集まりで 演奏をさせていただきました。
前日からの雷と雨にやきもきしましたが、月こそ出ぬものの 予定の時間には雨も上がり、整えられたお庭 式台にはお月見のしつらい、襖を取り払ったお座敷にたくさんのお客様。
皆さんは 水を打ったような静けさで 私の演奏と話しに聴き入って下さいました。
曲を弾き終わったあとの静寂を 虫の音で我に返るような、濃密な時間だった気がします。
この催しを思いつかれた池泉堂文化サロンの酒井由美さんとは、まだこれを機に矢継ぎ早にお話をさせていただいただけなのですが、その真摯な生き方にたいへん感銘を受け 私は心安らぐ思いを抱きました。
富県福地の皆さま 素敵な時間をありがとうございました。