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祭囃子

長野善光寺にほど近い桜枝神社祭礼。
練り歩く獅子頭につられ幌の後ろで右に左に、そして舗装道路とは言え場所によっては大きく揺れる小さめの屋台の上で、お囃子を延々弾き続けるという未知の体験は、なにやら異空間を漂っているような不思議な気持ちを起こさせ 静かな興奮を感じた2時間半でした。
始め 外の風に吹かれることで安定しなかった三味線に 瞬時に楽器を持ち替えて付き合って下さったお笛の百恭さんの細やかな心配り(音楽家としては当然のことですが)で とかく乱雑になりがちな祭囃子に命が吹き込まれた気がしました。
決して派手ではありませんが、氏子さんがずっと大事に守り継いできた これが本来あるべき姿の素朴で礼儀正しいお祭りではないでしょうか。
ご神体の桜姫さまも きっと喜んで下さったことと思います。