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狂言

毎年行われる「いしだ」の茂山狂言会を観にいきました。
千作翁には 出てこられるだけで見ている者をほんわかと幸せな気持ちにさせる不思議な魅力があります。人間のオカシミを良質の笑いで感じさせる狂言。日々身につけている心の鎧をフッと脱ぎ捨てたような気持ち良い時間を過ごせた昨日でした。

やれやれ

「いしだ」でのドラマロケにエキストラで出てくれないかとの依頼。用意された宿の浴衣で友達と二人、お客役のワンシーンに臨みました。
でも こちらは演技はズブの素人だってこと分かってて頼んできたんじゃないの?… 慣れない出演者を動かすには、まず段取りと説明をもっと分かりやすく伝えましょうね。それがロケを仕切る人の仕事でしょ。 それから きちんと挨拶しましょうよ。これ お仕事の基本! いったいどの人が責任者だったんだろう… 若いスタッフ~クン達はキチンとご挨拶出来ましたけどね。

まだまだ梅雨明けには間がありそうですが、7月になった今夜の仕事から 一重の着物を薄物にしようと思います。当人は決して涼しい訳ではないのですが 夏物の透けた和服姿は何とも涼やかで良いものです。 

展覧会

予てより念願だった薬師寺展を見てきました。
平日にも拘らず炎天下の行列で1時間待ちにはめげましたが、やっとお目にかかれた二体の菩薩像の魅力的な事! 普段は下から見上げる事しか出来ないお顔を 高い位置から拝見できる今回の特別な試みで、表情もお顔立ちもお体の線も 随分と違って見えるものだと充分感じ取れました。ン十年前の修学旅行の記憶など霞の如く、はっきり覚えているのは 仏足石と当時は塔がまだ一つしかなかったという事くらい。それでも多感な時期に日本人としてのアイデンティティに目覚めるきっかけを経験をした事は良かったのだと思えました。
願わくは 大人になったのだからもう少しゆっくりじっくり時間を費やして味わえたらよかったなぁ。

昼神温泉早座(さくら)祭り

行く道すがら あちらにもこちらにもサクラサクラサクラ。
昼神に着けば 阿智川沿いの桜並木も 蕾もなくひとひらも散らず 正に満開!
私は早座祭りに音の花を添えるべく いしだの立派な表門の下で筝の演奏。そして久し振りの再開となったフルーティストの森田和美さんは 私の演奏に澄んだフルートの音色を乗せて下さいました。
近くの阿智神社で茂山千作先生の巧まぬ笑いを拝見。
帰り道では麻績学校の素晴らしい枝垂桜を堪能し、こんな見事なサクラ三昧の一日は 生まれてこのかた初めての事と思われました。