～いとゆふ～ つれづれ日記

８日　数ヶ月前から皆で練習と準備を重ねてきた「カブかん囃子」のステージを無事終えました。今回の参加者のみなさんともすっかり仲良くなり、市川染五郎さんと同じ舞台を務めるというまたとない経験に充実もし、そして　ぐったり疲れました。

かぶき踊り～夏まつり～の公演が、今年も８月８日に歌舞伎役者市川染五郎さんを迎えて行われます。
昨年は本職の長唄奏者にお願いした長野県ちの市民館委嘱のカブかん囃子を　今夏は市民のみなさん百数十名の合唱と地元の奏者で務めることになりました。茅野市民ではない私ですが　日ごろのご縁から三味線をお手伝いすることになり、先日練習に行ってきました。
お囃子はバッチリ揃って　うきうきわくわく本番が待ち遠しい気持ちです。

4月　光前寺の満開の桜の元で演奏をしている私の写真を撮って下さったお客様がいらっしゃいました。
翌日さっそく送られてきた写真には　その方が大好きだとおっしゃる三好達治の詩が添えられておりました。
その詩があまりに印象的で忘れ難く、今回　この詩を朗読しつつ筝を演奏するという　今までとは少し趣の変わった曲を作ってもらいました。
「あはれ花びらながれ　をみなごに花びらながれ　をみなごしめやかに語らひあゆみ　うららかの跫音空にながれ　おりふしに瞳をあげて　翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり　み寺の甍みどりにうるおい　廂々に　風鐸のすがたしずかなれば　ひとりなる　わが身の影をあゆまする甃のうへ」　～三好達治「甃（いし）のうへ」～

はらはらと桜のはなびらの舞う光前寺で　演奏をしてきました。
弾いている間にも　風に運ばれたはなびらが、お筝の上に譜面の上にひとひらふたひら…
優雅な情景でした。

曲は「さくらさくら」が間違いなく喜ばれますが、光前寺では「早太郎の子守歌」もはずせませんね。

足を止め聴き入って下さった方、ＣＤを買って下さったお客様、ありがとうございました。
ご満足いただけた事を願っています。
もし　このページをご覧になられましたら　どうぞご感想をお聞かせ下さい。

ＣＤ「絲遊」の販売は　昨日より静岡の「ＴＳＵＴＡＹＡすみや」6店舗で新たに取扱が始まりました。
店頭で試聴も出来るようになっています。　

下諏訪の「聴泉閣かめや」さんで催されたお雛祭りの会で演奏をさせていただきました。
かわいらしく盛り付けられたお弁当や白酒をいただきながらの雛の夜。思いがけず雪化粧のお庭を眺める趣向も加わって、しっとりと落ち着いた素敵なひと時をお手伝いできた事に　私も幸せな気分を味わいました。
下諏訪温泉を大事にしたいと日々心を砕いている　綿の湯女将会の皆さんとお話をしながら、私の生き方と共通する一面を感じ　今回のお仕事は　わたしにとってとても心に残るものとなりました。